概要
CCG社概要
MOE開発の経緯
Chemical Computing Groupは、開発責任者でありCEOのPaul Labuteらにより、1994年、カナダのモントリオールに設立されました。約3年の開発期間を経て、北米を中心とした約200名の計算化学研究者へのインタビューをもとに、 従来の市販ソフトウェアの問題点を解析し、1996年9月にMOE(Molecular Operating Environment)の最初のバージョンを完成させました。MOEは、1997年4月のACS展示会で初めて一般に公開され、そのユニークな発想と完成度の高さから注目を集めました。この頃から北米地区における一般への販売を開始し、9月には弊社と日本総代理店契約を締結、日本における販売も開始しました。この他にも現在(2017年現在)、CCG社は北米やドイツ、イギリスにもスタッフを常駐させています。
MOEは、一見するとユーザーフレンドリーなグラフィカルユーザーインターフェイスをもつ分子シミュレーションソフトの一つに過ぎませんが、その最も重要な部分は、計算化学ソフトウェアを開発するために考案された独自の高機能言語 SVL(Scientific Vector Language)を核とするソフトウェア開発環境にあります。MOEは、アプリケーションソフトであると同時に「SVLで記述されたアプリケーションを実行するための環境」であり、このアーキテクチャによって、従来の市販ソフトでは不可能であった下記のような特長を持つシステムを提供することができるようになりました。
- アプリケーションのソースコード公開
- マルチプラットホーム環境の保証
- アプリケーション開発期間の短縮
- 迅速なバグ修正
MOEの基本システム完成後、97年から毎年バージョンアップを繰り返し、その度に、多数の優れたアプリケーションモジュールをリリースされています。この間、保守契約継続中のユーザーの皆様には、新しいアプリケーションもすべて無償で提供されています。
ジャーナル
CCG社はWebサイト上にMOEによる新技術を紹介する Journal of the Chemical Computing Groupを公開しています。この電子ジャーナルではMOEに搭載されたアプリケーションの原理や様々な事例が紹介されています。
CCG Excellence Award
アメリカ化学会の計算化学部会(ACS Division of Computers in Chemistry)では、CCG社の後援により、ポスターセッションで発表された研究の中から、優れた研究を行った大学院生を対象にCCG Excellence Awardを授与しています。
CCG社情報
社名 | Chemical Computing Group |
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本社 | 1010 Sherbrooke St. West Suite 910 Montreal, Quebec H3A 2R7, Canada |
Phone | + 1(514) 393 1055 |
Fax | + 1(514) 874 9538 |
URL | http://www.chemcomp.com/ |
販売拠点 | Montreal, Canada (Head Office) Cambridge, United Kingdom Köln, Germany Tokyo, Japan (MOLSIS Inc.) |
経営陣 | Paul Labute (President, CEO) Elizabeth Sourial (Executive Vice President) Daniel Dubuc (Chief Financial Officer) Alain Ajamian (Director of Business Development) Chris Williams (Director of Scientific Support, Principal Scientist) |
- Chemotargets CLARITY
- ターゲット・作用機序予測プラットフォーム