技術
Daylight Fingerprint
高速で汎用的な計算方法により、候補分子の絞り込みや、分子の類似度の算出に利用できます。
結合パスに基づく分子パターン情報 | ||
・ | 特定の構造に依存せず、分子全体の構造情報を反映します。 | |
・ | わずかな構造の差異にも敏感ですので、コンビケムライブラリの絞り込みなどに強力に威力を発揮します。 |
高速な検索 | ||
・ | ビット演算であるため、SMILESやSMARTSによる構造の比較よりも遥かに高速です。 | |
・ | フィンガープリントであらかじめ候補を絞り込めば、検索時間を大幅に短縮できます。 |
可変長フィンガープリント | ||
・ | 結合パスの最大長を指定することで、フィンガープリントの長さを変えることができます。 | |
・ | 長ければ「情報量優先」、短ければ「省スペース・高速化」。用途に合わせて自由に長さを調節できます。 | |
・ | 長いフィンガープリントは、短いフィンガープリントに圧縮可能です。 |
特定の構造に特化したフィンガープリント
環状構造同士や光学異性体・幾何異性体同士では結合パスが同一となってしまいますが、このような構造に対しては、その特殊性を考慮して類似度を算出する手法も試みられています。
ソースコードがそれぞれ contrib/fingerprint/ringfinger.c、contrib/fingerprint/chifinger.c として提供されています。なお、コンパイルおよびご利用にはDaylightツールキットが必要です。