概要
研究開発業務には決まったフローがあります。例えば合成実験を行うことでサンプルが生成し、そのサンプルの活性を調べるためにアッセイ(試験)が行われ、そのアッセイの結果によって次に合成するべき化合物構造が検討されるといった流れになります。Scilligence のELN、RegMol、Inventory、PMFは、データの登録がきっかけになって次の作業を進められるような、研究開発業務の進め方にフィットした統合情報プラットフォームです。
Scilligence ELN
化学および生物学用電子実験ノート
メディシナルケミストリー、プロセス化学、バイオアッセイ、HTS、in vivo 薬理学、毒物学など幅広い分野に対応できるため、企業の研究部門や教育機関で広く採用されています。
- 化合物の反応式、遺伝子やたんぱく質などの生物製剤やADC(抗体薬物複合体)の記録に対応
- 化学データに対する以下の機能を提供
・ 化合物の慣用名やIUPAC名、CAS番号、SMILESから構造式を導出
・ 複数ステップの反応式やコンビケムに対応
・ 化合物ライブラリーおよび在庫品の情報管理
・ 化合物を含むスプレッドシートやSARテーブルの表示 - ペプチド化学などの各種ノートテンプレートを提供
- 記録したノートや登録したファイルに対するキーワード、構造式、配列情報による検索およびデータマイニング
- Scilligence PMF と連携してワークフローの組み込み
- SDMS(Scientific Data Management System)統合インターフェースの組み込み
- 各種OS(Windows、MacOS X、Linux、iOS、Android、Chrome OS)をサポート、端末にアプリケーションのインストールは不要
- FDA 21 CFR part 11 に準拠
RegMol
化学物質や生物製剤および複合体のための単一データベース
包括的かつ導入が容易なWebベースのプラットフォームにより、ライフサイエンスのR&Dにおけるデータの一元管理とコラボレーションを支援します。
- 化学物質(立体化学、塩、ポリマー、混合物、溶媒)、生物製剤(ペプチド、環状ペプチド、オリゴヌクレオチド、遺伝子、 RNA 、タンパク質、抗体)、ADC、製剤、処方、細胞株、組織等のライブラリーの情報管理
- 化合物の構造検索や配列情報検索に対応
- アッセイプロトコルおよびアッセイデータの管理
- データマイニング、データ解析
- プロジェクト管理を一元化
Inventory
化学物質や生物製剤のサンプル管理および安全準拠
種々のサンプルを保管場所や試験成績書(CoA)の情報と共に管理できるWebベースのシステムです。出荷やSDSに基づく安全準拠の管理や、Scilligence ELN や RegMol とシームレスに連携してワークフローの管理を行えます。構造式や配列情報による検索を利用できることが特長です。
- 化学物質、ペプチド、オリゴヌクレオチド、タンパク質、遺伝子、siRNA、ADC、細胞株、組織など各種サンプルの情報を管理
- 洗練された保管場所管理
- 製品の出荷や、サンプルの利用履歴の管理
- 実験に欠かせない重要なサンプルの不足時アラート
- 有害物質の安全管理
PMF
ライフサイエンス分野における研究開発のためのプロジェクト管理フレームワーク
組織内外のプロジェクトやワークフローの管理および顧客関係管理(CRM)を一元化して支援するWebベースのシステムです。厳格なセキュリティ制御機能を備えているため、プロジェクトごとに安全にドキュメントの共有ができます。特長は、構造式および配列情報による検索を利用できることと、 Scilligence ELNやRegMol、Inventory、ERPといった他のデータベースとシームレスな連携ができる点です。