機能
レンダリング機能


さらに、立体視のための各種ハードウェアやアナグリフメガネ(赤-シアンもしくは緑-マゼンタ)、zSpaceによるVR表示にも対応しています。
パワーポイントやウェブページへの分子表示の埋め込み、動画の出力、分子構造の3Dプリンターへの出力も対応しています。
分子系の管理
MOEウィンドウ内の複数の複合体をまとめて管理します。システムに読み込まれている受容体・リガンド・溶媒を自動分類します。重要残基やポケット残基などのオブジェクトセットを自由に定義可能です。描画スタイルの切替、原子やリボン、分子表面の表示/非表示、分子オブジェクトの属性などを管理します。
相互作用表示
リガンドとタンパク質、またはDNA等との複合体において、水素結合、CH−π相互作用、ハロゲン結合、ファンデルワールス接触の情報を立体構造と同時にリアルタイムに表示できます。相互作用エネルギーは拡張ヒュッケル法を用いて高速に定量的に見積もります。
また、複合体構造からリガンド結合部位の2次元相互作用図を作成できます。この2次元図は、立体構造に基づき周辺残基の位置関係やポケットの輪郭、相互作用情報、溶媒露出度が直感的に分かるように描画されます。
分子データベース

データコンテンツ

タンパク質データベースとして、PDB立体構造データベースやタンパク質ファミリー配列データベース、創薬やエピジェネティックターゲットに利用できる16種類のMOEプロジェクトデータベースが提供されています。MOEプロジェクトデータベースには、標的タンパク質のリガンド結合部位での重ね合わせ構造、リガンド構造、重要残基の構造アノテーション、アラインメント情報、リガンドの物性値、電子密度、実験値などのSBDDに活用できる様々な情報が収録されます。MOEプロジェクトデータベースは、専用の検索パネルが搭載されており、ユーザー独自の定義でプロジェクトデータベースを作成することができます。
アミノ酸、塩基配列表示
配列アラインメントや重ね合わせを行ったタンパク質や核酸に対して、立体構造と配列の関係を詳細に解析できます。複数のアミノ酸配列や塩基配列に対して配列や立体構造の類似性を反映した表示により共通部分を容易に把握できます。タンパク質の立体構造情報から得られる二次構造やジスルフィド結合、残基ごとの溶媒露出度などを表示できます。
タンパク質の配列アラインメント表示。各アミノ酸残基は重ね合わせ後のRMSD値(緑~赤)で色付け。右はタンパク質の重ね合わせ構造と同RMSD値による色付け。

タンパク質の配列アラインメント表示。各アミノ酸残基は重ね合わせ後のRMSD値(緑~赤)で色付け。右はタンパク質の重ね合わせ構造と同RMSD値による色付け。
分子構築

多分子系の構築
周期境界条件の設定、溶媒分子やカウンターイオンの配置等、分子シミュレーションを行うための分子系を簡単に準備できます。PDBやCIFファイル中の結晶構造データから、多分子系を構築することができます。

- PSILO
- タンパク質立体構造情報データベースシステム
- Daylight
- 情報化学システム構築ツール
- Chemotargets CLARITY
- ターゲット・作用機序予測プラットフォーム