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Gaussian 16 最新情報  2017年1月

Gaussian社製量子化学計算ソフトウェアGaussian 16ならびにグラフィカルユーザインターフェースGaussView 6がリリースされました本リリースは、約7年ぶりのメジャーバージョンアップとなります。

Gaussian 16では、以下のような新機能や改良が行われています。

新機能
  • 時間依存密度汎関数法(TD-DFT)を用いた解析的振動計算、および当該機能を利用した遷移状態構造の最適化とIRC計算
  • EOM-CC法における構造最適化
  • 振動スペクトルの非調和項の考慮
  • 分子振動準位を考慮した電子円偏光スペクトル、共鳴ラマンスペクトルの計算
機能改善
  • GPUへの対応
  • CCSD計算時のI/O負荷軽減のために最適化されたメモリアルゴリズム
  • 構造最適化アルゴリズムGEDIISの改良
  • 大きなActive space[ >(10,10)]を用いたCASSCF計算の効率改善

加えて、GaussView 6には以下のような新機能や改良が行われました。

  • 非調和項を考慮したIR・ラマン・VCD・ROAの表示
  • SCRF計算の空隙の表示
  • 旋光分散スペクトルの表示
  • 分子振動準位を考慮した各種スペクトル、およびDuschinky行列の表示
  • 計算サマリの出力内容の拡充
  • マルチジョブの一括設定
  • GMMXアドオンツールを用いた配座探索
  • SCジョブマネージャーによるジョブキュー管理
  • 点群対称操作の機能拡充
  • 計算設定パネルの改良

概要

Gaussian 16 ~量子化学計算のデファクトスタンダード~

静電ポテンシャルGaussian 16 は、多種多様な分子・化学反応を解析・設計するための量子化学計算ソフトウェアです。最も有名で利用者数の多い量子化学計算ソフトウェアで、分子設計・構造解析・化学反応解析などで多大な成果をもたらしています。
Gaussian 16は、様々な半経験的・非経験的量子化学計算法に関する機能を有し。、簡易的から高精度な計算まで対応しています。また、分子構造・基準振動などの基礎物性や、NMR化学シフトや紫外・可視吸収スペクトルなどの分子の同定や材料設計に役立つ物性値などを算出することが可能です。さらに、遷移状態探索や反応座標計算などの機能が用意されていますので、化学反応の解析・評価にも威力を発揮します。

GaussView 6 ~豊富な機能と使いやすいインターフェース~

GaussViewGaussView 6 は、Gaussian 16 のグラフィカルユーザインターフェースです。マウス操作や簡単なキーワード・数値入力により、分子構造の構築から、計算設定、ジョブの投入・管理、ならびに計算結果の可視化・解析まで行うことができます。
構造構築機能は、有限系から周期境界モデル(1-3次元)まで対応し、分子フラグメントや構造テンプレートを用いて、分子構造やクラスタ構造を簡単に作成できます。また、結果の可視化では各種スペクトルなどのグラフ表示や分子軌道などの等値面・等高線表示などが行え、計算結果を容易に確認することができます。

パンフレット

Gaussian社ホームページ

Gaussian社Gaussian 開発元 Gaussian社ホームページ もあわせてご覧ください。

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