概要
MedeA 2.22 リリースノート 2018年2月
MedeA2.22では、VASPやLAMMPS、GIBBS等の計算エンジンがアップデートされ最新の計算機能を使用できるようになりました。特に、VASPはバージョン5.4.4に対応しており、時間依存DFT計算による励起計算や、ACFDT-RPAによる精確なエネルギー計算が可能になりました。
追加機能・機能改善
- MedeA-VASP
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・VASP 5.4.4にアップデートされました。
・ACFDT-RPAにより、exact exchangeと多体の相関を考慮した非常に精確なエネルギー評価が可能になりました。
・Bethe-Salpeter方程式によりGW近似での電子-ホール相互作用を含む電子応答関数を計算できるようになりました。
・Casida方程式に基づき、時間依存DFT法(あるいは時間依存Hybrid汎関数法)から励起を計算できるようになりました。
・新しいmeta-GGA汎関数(SCAN、MS0、MS1、MS2)が追加されました。
・新しいvan der Waals汎関数(BEEF-vdW、rev-vdW-DF2(Hamada)、SCAN+rVV10)が追加されました。
・新しいvan der Waals補正(Many-body dispersion energy、DFT+dDsC)が追加されました。
・ポテンシャルを元素ごとでなく、サイトごとにも設定できるようになりました。LDA+Uや内殻ホールもサイトごとに指定できます。
・系全体の磁気モーメントを指定して計算できるようなりました。
・出力ファイルの保存方法(重要なファイルだけ保存するか、全ファイルを保存するか)を指定できるようになりました。
・VASPのHigh-Throughput用ステージ機能がフローチャートに追加されました。 - MedeA-GIBBS
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・GIBBS9.6.2にアップデートされました。
・MieポテンシャルとLafitteミキシング則が追加されました。
・フレキシブルな多環分子を扱えるようになりました。 - MedeA-LAMMPS
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・LAMMPS2017年版にアップデートされました。
・原子をx/y/z方向に部分的に固定できるようになりました。
・電荷移動が可能な力場(COMB3、Streitz-Mintmire、ReaxFF)ではデフォルトで電荷平衡法を使用するようになりました。 - MedeA-MOPAC
- ・MOPAC2016に対応しました。
- MedeA-Gaussian
- ・Gaussian16に対応しました。
- MedeA-InfoMaticA
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・CODデータベースのコンテンツが更新されました。
・Pearson’s Crystal Dataのコンテンツが更新されました。 - MedeA-UNCLE
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・クラスター展開法で表面も取り扱えるようになりました。
・3元以上の系に対応しました。 - MedeA-ForceFieldOptimizer
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・電荷を最適化できるようになりました。
・BKS力場の最適化に対応しました。
・Bonny spline-based EAM力場に対応しました。 - MedeA-Forcefields
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・PCFF+のパラメータが改善されました。
・MEAM、Streitz-Mintmire、ReaxFF、REBO力場に対応しました。